おもしろ医学歴史

現在の医学は内臓や心臓さえも移植してしまい、遺伝子も組み替えてしまうほど高度なものになってきています。ですがそれでもまだまだ人間の身体のことについては分かっていないことだらけです。医学の歴史とは、その時の常識が後に迷信となってしまうという、まるで常識と迷信、そしてプラシーボ効果(*3)の歴史のようであるといわれます。

 

わずか200年ほど前、ジェンナー(*1)やパスツール(*2)がまだ登場する前は、菌のことがよく分からず、手を洗うことの重要性が知られていなかったので、ある病院ではお産をする時に午前中に死体の解剖を手伝った医学生がそのまま手を洗わずに午後にお産を手伝って母子の死亡率を高めていたそうです。お産婆さんと自宅でお産するよりも、その病院でお産をする方が死亡率が高かったという事実が残っているのです。

 

1820年代、アレクシス サンマルタンという19歳のフランス系カナダ人が、事故で至近距離から散弾銃で腹部をまともに撃たれてしまい、治療を行ったお医者さんに2日と持たないと言われました。それでも彼は結局80歳以上まで長生きしました。近距離から放たれた散弾のせいで大きく開いてしまったお腹の穴も、最後の2,5cm位を残してふさがったそうです。

 

そしてそのお腹に残った小さな穴のお陰で、ウイリアム ボーモントという外科医は、サンマルタンの協力を得て250以上もの色々な実験をすることができました。胃液は、怒っている時などにはよく分泌されて、悲しい時になどには分泌されにくいなど、胃液が分泌されるタイミングが分かりました。そして野菜、パン、ゆでた豚肉、ゆでた牛肉、生の牛肉に絹糸をつけてサンマルタンのお腹の中に入れて消化の速度を試して、消化の早いものと遅いものが分るようになりました。消化が早いものの順は、野菜とパン、豚肉、ゆでた牛肉、生の牛肉でした。つまり、当時はそんなこともまだよく分かっていませんでした。

 

そしてやはり200年前頃、フランスでは病気に対してヒルに血を吸わせるのが効くということで、1827年のわずか一年間で3千3百万匹のヒルを輸入した事実が残っているそうです。他にも一角獣の角(例えばサイ)、動物の胃石、マンダラゲ、ミイラの粉...等.、これらは当時の医師達に経験的な特効薬として是認されていたそうです。日本でもその昔、男性の刑死体の肝臓の塩干しが、梅毒、ハンセン氏病、結核などの万能薬と誤解され、「脳味噌の黒焼き」や「人油」よりも高値で売られていた(1870年に販売禁止となる)そうです。

 

*1 エドワード ジェンナー

牛の乳を搾る女性が、当時の大病であった天然痘にかからないことからある少年の実験を経てワクチンを発明。

 

*2 ルイ パスツール

ジェンナーの功績のワクチンによる医療を更に発展させたり、殺菌・消毒の方法を確立した。

 

*3 プラシーボ効果

自己暗示のようなもの。

29.09.12

 

kenkoyongensoku – ブログ ネットdeデュッセル

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